一般的に故人に一番身近だった人が喪主になることが多く、大切な人を失った直後の深い悲しみの中でも喪主は様々な仕事をこなしていかなければなりません。
臨終から納骨までの喪主の仕事をリストにしてまとめましたので、喪主がするべきことの流れをおさえておきましょう。
臨終直後にしなければならないこと
CHECK !
- その場にいる近親者で末期の水を取る。
- 医師から死亡診断書を受け取る。
- 遺体の搬送手続きをする。
- 退院手続きと病院への支払い。
まずは医師から臨終の宣告をされたときです。
大切な人を亡くした直後で動揺もあると思いますが、ひとつひとつ確実に進めていきましょう。
末期の水や清拭などの遺体の処置は看護師が準備から処置まですべて進めてくれます。
また、死亡診断書の受け取りや遺体の搬送などの重要な手続きもあります。
死亡診断書が無ければ死亡届を提出することができず、火葬に必要な火葬許可証を受け取ることができませんので確実に受け取っておきます。
病院の霊安室は2~3時間程度ですぐに移動させなくてはなりません。
葬儀屋が決まっている場合にはすぐに連絡をします。
お葬式についての打ち合わせ
CHECK !
- 喪主を正式に決定する。
- 日程・場所・規模・予算など葬儀内容を決める。
- 遺影写真の準備をする。
- 葬儀屋を決定する。
- 菩提寺があれば連絡して僧侶の手配と戒名の相談をする。
- 関係者に通夜・葬儀の日時・場所についてお知らせする。
お葬式をするにあたって、喪主を誰が務めるか、葬儀内容はどのようなものにするかなどを遺族で話し合って決めておきます。
喪主は葬儀屋や僧侶と様々なことを決定していかなければならないので、早めに決めておく必要があります。
菩提寺がある場合は早めに連絡して葬儀日程や戒名などの相談をします。
お葬式を「いつ」「どこで」「どのような規模で」「どのくらい予算をかけて」するのかを、遺族で話し合っておきます。
日程については僧侶の都合や火葬場の混雑具合などによっても左右されるため、正式な決定は葬儀屋と相談してからとなります。
葬儀に必ず参列しなければならない親族などが遠方に住んでいる場合は到着予定の日時を把握しておくようにしましょう。
遺影にする写真を決めていない場合は、生前撮影した写真を集めてどの写真にするかを決めます。
本来であれば亡くなる前に葬儀屋を決定しておいたほうが良いのですが、やむを得ず亡くなった後で決める場合でも、よいお葬式にするために葬儀屋の選択は慎重にしなければなりません。
喪主にとって最も重要な仕事と言ってもいいのが、信頼できるよい葬儀屋を見つけることです。
葬儀にかかる費用も把握した上で葬儀屋を決めましょう。
通夜と葬儀・告別式
通夜、葬儀・告別式でも喪主のやるべき仕事はたくさんありますが、多くのことは葬儀屋がサポートしてくれますので、まずは信頼できる葬儀屋を見つけておくことが大切です。
通夜の準備
CHECK !
- 故人を棺に納める。
- 喪服を用意する。
- 席次や焼香の順番を確認。
- 供花や供物を整理。
- 通夜の礼状や返礼品の手配。
- 僧侶を接待する準備。
- 通夜振る舞いの準備。
- お布施の準備。
喪主や遺族は通夜、葬儀・告別式を通して正式礼装または準礼装となる喪服を着ることになるので、喪服の用意をしておきます。
通夜(または葬儀)でお坊さんに渡すお布施の準備をしておきます。
下記のページで地域ごとのお布施の相場、お布施の準備と渡し方などについて解説しています。
通夜
CHECK !
- 僧侶を出迎えて挨拶して案内する。
- 焼香後、喪主の挨拶をする。
- 通夜振る舞いの席で弔問への礼を述べる。
- 僧侶にお布施を渡す。
焼香が終わって僧侶が退場したあとに喪主から参列者に向けて挨拶をします。
葬儀の準備
CHECK !
- 弔事の依頼。
- 弔電を整理。
- 供花や供物の並べ方を確認。
- 喪主挨拶の内容を確認する。
- 火葬場に行く人を確認して車を手配。
- 精進落としの準備。
- 火葬場係員などへの心づけを用意。
心づけを誰にいくら位の金額を包んで渡すかは、葬儀屋の担当者と相談して準備しておきます。
葬儀・告別式
CHECK !
- 僧侶や弔問客を出迎える。
- 故人と最後の対面。
- 出棺時に喪主か遺族代表が挨拶。
- 火葬場へ向かう。
火葬
CHECK !
- 火葬場係員に死体火葬許可証を提出。
- 火葬場係員に心づけを渡す。
- 喪主から順に骨上げする。
遺骨を迎える
CHECK !
- 精進落としの席を設け、僧侶などをもてなす。
- 四十九日法要や納骨の段取りを相談。
葬儀後の喪主の仕事
CHECK !
- お世話になった人への挨拶回り。
- 香典や収支記録、請求書、領収書などを整理。
- 葬儀屋に葬儀費用を支払う。
- 故人の保険や年金などの手続き。
- 香典返しや忌明けの挨拶状などの手配。
香典返しは忌明け後に挨拶状を添えて贈るので、四十九日の2週間くらい前までには品物を選んで手配しておきます。
納骨
CHECK !
- 一周忌を目安に墓を用意する。
- 事前に霊園や寺院に連絡する。
- 埋葬許可証のほか、遺骨、遺影、位牌などを持参。
- 僧侶に依頼して納骨式を行う。
- 納骨式後は会食の席を設ける。