臨終を告げられたら危篤のときと同様に関係者に連絡をします。また、菩提寺がある場合には早めに連絡して葬儀の日程等を打ち合わせしておきます。
すぐに知らせる人と葬儀日程が決まってから連絡する人に分ける
死亡の連絡をするのは、臨終に立ち会えなかった家族・近親者、故人と親しかった友人、勤務先の上司、学校などで、すぐに来てもらいたい人と通夜・葬儀の日程が決まってから知らせる人に分けます。
親族については3親等くらいを目安に付き合いの深さなどを考慮して決めます。

近親者など、すぐに来てもらいたい人への連絡
すぐに来てもらいたい人への連絡は死亡の確認(臨終)のあとすぐに電話で連絡をします。連絡は早朝や深夜だったとしてもすることになりますが、その場合は「夜分遅く(早朝)に申し訳ございません」と最低限の礼を尽くします。
伝える内容は、自分と故人との関係、いつ亡くなったのか、死亡した場所、死亡原因などを手短に伝えます。危篤の連絡をしたときにすでに伝えていることがあれば省略してかまいません。
勤務先や友人など急を要さない人への連絡
友人・知人、勤務先、所属団体など急を要さない人には、通夜・葬儀の場所・日程が決まってから連絡をします。
伝える内容は故人の氏名、死亡日時、通夜・告別式の日時と場所などです。仏式、神式、キリスト教式など葬儀の方式についても伝えておくと親切です。連絡は手短に行い、通夜・葬儀に出席するかは尋ねません。
伝える方法はできるだけ電話で直接伝えたいものですが、電話の後に通夜・葬儀の場所や日時をメールなどで送っておくと間違いをなくするためにも良い方法といえます。
また、遺族だけで友人・知人・仕事関係すべての人に直接連絡するのは難しいので、勤務先であれば直属の上司に連絡をしてそこから先はまかせた方が良い場合もあります。友人・知人関係はそれぞれ代表となる2名くらいに知らせて、他の人への連絡をお願いするようにしましょう。
菩提寺への連絡と打ち合わせ
菩提寺(ぼだいじ)がある場合には、なるべく早く連絡をします。
菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のことで、葬儀や法要などはその宗派の作法に従って行います。
家族が亡くなった場合にはすぐに連絡をして、葬儀の日程・場所、僧侶の人数、戒名などについての打ち合わせを行います。
仏式の葬儀をあげていない場合や、戒名を他の宗派の僧侶につけてもらった場合、遺骨を菩提寺のお墓に入れることができなくなってしまうことがあるので注意が必要です。