お葬式ガイド 喪主ガイド

お葬式の準備や費用など喪主のためのガイド。

お布施・御膳料・お車代の封筒の書き方とお坊さんへの渡し方

葬儀でお坊さんにお布施を渡さなければならないということは知っていても、多くの人はそのような経験がないので、お金を包む袋はどうすればよいか、渡すタイミングやマナーはあるのだろうか、御膳料やお車代って?と分からないことばかりだと思います。

このページではお布施をどのようにして渡せばよいのか、気をつけることやマナーはどんなことがあるのかについて解説します。

お布施の金額については下記のリンク先で地域ごとのお布施の相場を解説していますので参考にしてください。



お布施の包み方

お布施は現金をそのまま手渡しすることはせずに、必ず袋に入れて渡すようにします。

お布施を入れる袋

お布施のお金は白封筒に入れて渡します。
地域によっては水引のかかった袋を使うところもあります。

白封筒は、郵便番号を記入する枠が無い白無地の封筒を用意する必要がありますが、文房具店などで購入することができます。

また、お布施(読経料・戒名料)とは別に、お車代御膳料を入れる白封筒を用意します。
お車代と御膳料がどういったものなのか、金額はいくら位包むのか等は下記のページに解説していますのでご覧ください。

お布施

葬儀費用ガイド4

お布施の表書きと名前の書き方

お布施の表書きは筆または筆ペンを使って書きます。
香典の場合は薄墨で書くことがありますが、お布施は香典ではありませんので普通の墨(濃墨)で書きます。

すずり

表書きは「御布施」と書き、その下に自分(喪主または施主)の名前をフルネーム、もしくは「◯◯家」のように書きます。

お車代、御膳料もそれぞれ「御車代」「御膳料」と書いて、その下に名前を書きます。

封筒の裏面は何も書かなくて大丈夫です。

お布施に入れるお金は新札?旧札?お札の向きは?

細かなところまで気にされる方は「お札は新札がよいのだろうか、それとも旧札がよいのだろうか」「お布施に入れるお札の向きはどうしたらよいのだろうか」と思う人もいますが、新札・旧札やお札の向きはあまり気にしなくても大丈夫です。

香典の場合は下記のページにも書いてあるとおり、「亡くなることを予測して準備していた」という印象を与えてしまうという理由で使い古したお札を入れるほうがよいとされることもあります。

お布施はご本尊にお供えするものなので、使い古して汚れたお札よりも、できるだけきれいなお札を入れる方が良いでしょう。

お札の向きについても、香典と同様にあまり気にする必要はありません。

お布施の渡し方のマナー

お布施の渡し方

お布施を渡すタイミング

お布施を渡すタイミングは、通夜の終了後または葬儀の終了後にお坊さんにお礼を伝えるときに渡します。

通夜の前や葬儀の前にお坊さんに挨拶したときに渡すと、儀式の最中、不特定多数の人が出入りする可能性がある僧侶控室にお金を置くことになってしまうため、通夜・葬儀前ではなく、通夜または葬儀の後にお布施を渡すようにします。

もし、金銭的な事情などで後日お布施を渡すことになる場合には、あらかじめ電話で都合をうかがってから、喪服や地味な服装でお寺に出向いて渡します。

お布施の渡し方

お布施をお坊さんに渡すときは、そのまま手渡ししたり、直接床に置いて渡したりということはせずに、「切手盆」と呼ばれるお盆の上にお布施を乗せて渡すのがマナーとされています。

切手盆とは、慶事のときにはご祝儀や結納など、弔事のときには香典やお布施などを渡す際に使用する小さな四角いお盆のことをいいます。

切手盆を持っていない場合には、葬儀屋が貸してくれる場合もあるので聞いてみるとよいでしょう。
切手盆を用意できない場合には、小さなお盆や袱紗(ふくさ)を使ってお布施を渡します。

お布施を渡すときは一番上に「御布施」の封筒、その下に「御車代」「御膳料」となるように重ねて切手盆の上に置き、お坊さんの方から見て文字が読めるような向きにして差し出します。

地域による違いやマナーは葬儀屋に確認

一般的には上記で問題ありませんが、お布施の包み方や渡すタイミング、渡し方など、お布施に関するマナーは地域の風習やお寺によっても違いがある場合があります。

そのような地域によるマナーの違い等は、その地域の葬儀屋が詳しいはずなので聞いてみると良いでしょう。